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消化器外科

肝臓・胆嚢・膵臓

膵臓とは?

 膵臓は成人で長さ平均15cm,幅3cm,厚さ2cm,重さ60~l00gの,淡黄色をした臓器でちょうど胃の背中側に位置します。横長の臓器で体の右側から頭部,体部および尾部に分けられます。膵頭部には肝臓で産生された胆汁を排出する総胆管が通っており十二指腸につながっています。
膵臓は消化酵素を産生する外分泌機能と血糖値をコントロールするインシュリンを産生する内分泌機能を持っています。インスリンを産生する細胞は膵臓の尾部に多く存在します。

膵腫瘍

浸潤性膵管癌(いわゆる膵癌)とは?

 膵悪性腫瘍の大半(約80%)は膵管癌である。発生部位は膵頭部/膵体尾部=2/1と頭部に多い。進行が早く悪性度の高い癌です。

膵頭部癌とは?

症状
膵頭部癌の主な症状は上腹部痛,背部痛,黄疽です。黄疸は膵頭部を通る胆管の閉塞によって起ります。

診断
超音波検査,CT,十二指腸内視鏡検査およびERCP,血管造影,腫瘍マーカー(CEA,CA19-9,DUPAN2など)などを行い、良性悪性の鑑別や癌の広がりを検査します。

治療
切除可能であれば、膵周囲のリンパ節郭清を伴う膵頭十二指腸切除術を行います。ほかに放射線療法や抗癌化学療法(ジェムザール)を行うこともあります。

膵体尾部癌とは?

症状
膵体尾部癌は上腹部痛および背部痛が主な症状ですが,膵頭部癌に比べ症状が明確ではありません。糖尿病をきっかけに発見される場合もあります。不定で,診断された時点で,切除不能の進行癌が大部分である。

診断
膵頭部癌と同様に超音波検査,CT,十二指腸内視鏡検査およびERCP,血管造影,腫瘍マーカー(CEA,CA19-9,DUPAN2など)などを行い、良性悪性の鑑別や癌の広がりを検査します。

治療
切除術として,膵尾側切除術が行われる。放射線療法や抗癌剤療法を用いて治療することもあります。

膵臓の良性腫瘍

  良性であっても症状や腫瘍の部位,ホルモン産生能によっては膵癌と同じように手術を行うことがあります。

(文責:湯川)