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3cmの手術創でおこなう腹腔鏡補助下の胃癌手術について

 早期胃癌の治療成績は日本では5年生存率が90%を超えるものであり、当科でも93%の治療成績でした。最近の胃癌治療のガイドラインでは早期胃癌に対し て縮小手術が推奨され、当科でも腹腔鏡下の手術をおこなっております。腹腔鏡を用いた腹部の手術では胆石症が一般的で広くおこなわれております。しかし胃 癌に対しては、現在、日本全国で腹腔鏡補助下の胃癌手術症例数が増加していますがまだ一般化しているとは言えません。

  ここで、当科でおこなっている腹腔鏡補助下の手術について説明いたします。
手術の適応は内視鏡で切除不能な早期胃癌です。次にこれまでにわかった腔鏡手術の利点について述べます。

 腹腔鏡手術の一番の利点としては手術の傷が小さいことがあげられます。5から12mmの穴を開けて手術をおこなうのですが切除した胃を取り出さなくてはな らないため少し大きい傷をつけなくてはいけません。腹腔鏡の手術でこの傷が7cmもあっては腹腔鏡補助の意味があまりありません。当初は7cmの手術創で おこないましたが、現在では一番大きい傷でも3cmまで小さくしています。3cmの手術創は手術後も創が比較的目立ちませんし、手術を受けられた患者様に は満足されている方が多くおられます。しかしながら、皮下脂肪が厚くなっている場合はその厚さの分だけ傷を大きくしています(平均3.5cm)。その理由 は手術の際にその傷に傷を保護する器具を装着するのですが3cmの傷ではその器具が破損してしまうことが多いからです。