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内視鏡下血管採取法

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)に対する冠動脈バイパス手術では、足の静脈(大伏在静脈)を採取してグラフトとして使用します。従来は、採取する静脈の存在部位に、大きな皮膚切開をおいていました(図1)。

従来の皮膚切開による静脈採取法
従来の皮膚切開による静脈採取法

そこで当科では2008年4月より内視鏡下血管採取法(VasoView)を取り入れました。2cm程の小さな傷から内視鏡を使用して静脈の採取を行っています(図2)。 この方法は1996年にアメリカではじめて行われて以来、世界的に普及しつつあり、国際低侵襲心臓外科学会においても、推奨されるべき手技として評価されています。

内視鏡下血管採取法
内視鏡下血管採取法

実際の手術所見
実際の手術所見:膝と鼠径部の2カ所の小さい傷で、大腿部の静脈を全長にわたって採取し、冠動脈バイパス手術に使用します。

傷が小さいため、術後の創痛はほとんどなく、また傷が感染して開いてしまう危険も低いとされています。現在まで当院では、この方法の傷はすべて順調に治癒しており、感染して開いた傷が開いてしまった患者さんはひとりもいらっしゃいません。
もちろん美容的にも優れており、手術後1週間後には図4のように治癒し、退院後には時間とともに、更に傷は目立たなくなります。

手術後1週間:膝部分の手術創/鼠径部の手術創

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