私は平成6年横浜市立大学医学部を卒業し、初期研修および旧第一外科(現 外科治療学講座)での幅広い外科診療すなわち心臓血管外科・消化器外科・呼吸器外科・乳腺外科の研鑽を積む機会をいただきました。2001年には東京大学へ移り大学院進学・医学博士号を修得、更にカナダへ心臓外科・心臓移植臨床フェローとして臨床留学も経験しております。帰国後は東京大学医学部及び東邦大学医療センター佐倉病院にて心臓血管外科診療に従事してまいりました。令和5年4月より先任の益田宗孝教授の後を継ぎ外科治療学講座主任教授を拝命し現在に至ります。
外科治療学は第一外科を前身として幅広く外科治療を取り扱う教室です。横浜市立大学医学部附属病院、横浜市立大学附属市民総合医療センターの2つの大学附属病院と27の関連病院がお互い連携し、消化器外科、呼吸器外科、内分泌・乳腺外科、心臓血管外科、小児循環器外科、救急外科の治療に幅広く取り組んでおります。
臓器別診療の特徴と臓器横断的診療の利便性が期待できる体制づくりをこれまでもこれからも目指します。
昨今の動向として就労の在り方に対する意識が大きく変化しつつあります。医師の働き方改革、ダイバーシティーなどのキーワードをもとにあらゆる改革・前進が求められております。外科診療の質を維持・向上させつつ同時に外科医の「人」としての生活も尊重される外科医像を追求し、年齢や性別にかかわらず様々なキャリア形成に対応できるようなシステム運営を目指します。
これまで多くの方に助けられ、また協力し合いここまで歩むことができました。第一外科在籍中も含め多くの方からいただいてきた印象深いアドバイスを心の支えに今日を無事迎えられました。これからは自分を取り巻くより多くの先生方に何かの支えや起爆剤としお手伝いができるようになることを目標にしたいと思います。また、教授選考会の発表の中でも申し上げましたが、世界の中の横浜、としての位置づけを確立できるようにこれまでの人脈そのほか身に着けたあらゆるものを駆使して目指していきたいと思います。
外科治療学講座医局の総力で外科治療の大きな支えとなるように進んでまいりたいと思っております。
教授 齋藤 綾 Aya Saito
1994年03月 | 横浜市立大学医学部卒業卒業 |
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2006年03月 | 東京大学医学部大学院医学系研究科卒業 博士(医学・甲) |
2006年04月 | 東京大学医学部附属病院 心臓外科 助教 |
2007年04月 | London Health Sciences Centre, University of Western Ontario, Clinical fellow for Cardiac Surgery and cardiac transplantation |
2009年04月 | 東京大学医学部附属病院 心臓外科 助教 |
2010年12月 | 東京大学医学部附属病院 心臓外科 特任講師 |
2013年10月 | 東京大学医学部心臓外科 講師 |
2014年05月 | 東邦大学医療センター佐倉病院 心臓血管外科 准教授 |
2014年06月 | 東邦大学医療センター佐倉病院 臨床工学部 部長 |
2023年04月 |
横浜市立大学医学部 外科治療学主任教授 |