先天性心疾患

Congenital Heart Disease

先天性心疾患とは?

生まれつき(先天性)の心臓病のことを「先天性心疾患」と言います。先天性心疾患は100人に1人(約1%)の確率で生まれます。
日本の年間出生数が現在約73万人(2023年)なので、年間約7,000〜8,000人の先天性心疾患のお子さんが生まれています。

それぞれの弁について、狭くなって流れが悪くなれば「狭窄症」、漏れが生じたものが「閉鎖不全症」ですので、8通りありますが、成人で特に患者さんの多い、「大動脈弁狭窄症」と「僧帽弁閉鎖不全症」について説明します。

心臓血管外科立石 実

先天性心疾患の種類は?

先天性心疾患の中には「心房中隔欠損症」「心室中隔欠損症」「ファロー四徴症」「完全大血管転位症」など病気の種類がとてもたくさんあり、下記はその一部です(リンク先は日本日本小児循環器学会の一般向けホームページで、立石が作成に携わっています。説明はPDFでダウンロードもできます)。

お子さんに「心臓病があります」「心臓の手術が必要です」と言われたご家族はとても不安かと思います。また、聞いたことのない病名だったり、一つではなくたくさんの病名がついたり、病気についてもわかりにくいことが多いと思います。
当院では、なるべくわかりやすく丁寧な説明で、少しでも安心して治療が受けられるように心がけています。

先天性心疾患の種類は?

手術は、病気によって、また同じ病気でも症状によって、時期がまったく違います。小児循環器医、心臓血管外科医から、検査の結果などに合わせて手術の内容や時期をご家族と相談しながら決めています。

当院では特に、下記のことを大切にして手術を行っています。

  • ひとりひとりを丁寧に、ご家族の状況などにも配慮して、サポートをしながら治療をしています。
  • 先天性心疾患はわかりにく病気もありますが、病気のことをしっかり理解して、少しでも安心して手術を受けてもらえるよう、なるべくわかりやすく、丁寧に説明しています。
  • 手術のあと、「痛い」「苦しい」などを訴えることが難しい小さいお子さんが辛い思いしないように、鎮痛薬などを使いながら治療をしています。
  • 傷は安全に手術ができる範囲でなるべく小さく、そしてきれいに治るように縫合し、手術のあとに傷ができるだけ目立たないような処置をお伝えしています。