鼠径ヘルニアは、いわゆる「脱腸」と呼ばれる病気で、お腹の中の腸や脂肪が筋肉の隙間から外に飛び出してしまう状態です。特に、太ももの付け根(鼠径部)に発生しやすく、幅広い年齢層にみられます。
消化器・一般外科橋本 至
太ももの付け根に膨らみがある
膨らみが痛むことがある
仰向けになると膨らみが引っ込む
激しい痛みを伴い膨らみが戻らなくなる(嵌頓:緊急性が高い状態)
鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、放置すると症状が悪化する場合があります。
鼠径ヘルニアの診断は、問診・診察、画像検査を中心に行います。
鼠径ヘルニアの治療は、基本的に手術が必要です。
人工メッシュ(補強材)で、ヘルニアが出ている穴を修復することが多いです。
腹腔鏡手術、開腹手術(前方アプローチ)がありますが、症例に応じて選択します。
嵌頓の予防、痛みや違和感の軽減